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主人公視点で生き延びろ、一人称アクション映画「ハードコア」

邦題:ハードコア
原題:HARDCORE HENRY
製作年:2016年
製作国:ロシア・アメリカ
監督:イリヤ・ナイシュラー
主演:シャールト・コフリー、ダニーラ・コズロフスキー、ヘイリー・ベネット、ティム・ロス
公式サイト:http://hardcore-eiga.com/
~あらすじ~
愛する人を救いだし、記憶を取り戻せ!
準備はいいか?あなたは今から、愛する人を取り戻すためこの“クレイジーな世界”に放り込まれる。妻であり、絶命したあなたの身体をサイボーグ化し蘇生させた一流の研究者である美女・エステルが、エイカンという奇妙な能力を使うヤツに誘拐されてしまった。道先案内人は変幻自在のジミー。あなたの身体を狙うエイカン率いる傭兵たちを倒し、エステルと“記憶の謎”を取り戻すことが出来れば、あなたの存在する目的と真実を知ることができるかもしれない。幸運を祈る。
(公式サイトより)
 
珍しい、全編がGoPROで撮影された一人称視点の映画ということで観てきました。
要はFPSゲームのような画面構成です。
主人公がサイボーグに改造されて記憶がないまま目覚めるところから始まります。
彼の妻だと言う美女が彼を蘇生させて改造したようですが、よく呑み込めないまま敵の襲撃。
辛くも主人公は逃げ延びますが、美女は捕まってしまう。
そしてジミーが接触してきて、主人公のメンテや敵を追うための道標を与えていく。
基本は襲撃に次ぐ襲撃、落ち着いたと思ったらすぐまた襲撃。
主人公は喋れない設定なので、話を進めるためには状況を動かさないといけない。
それをスピード感と取るか忙しないと取るか。
加えてB級感を醸し出す血しぶき多めのグロと脈絡なく挿入されるエロ。
好みは分かれると思います。
実際、近くで見ていた親子連れは途中退席してました。
嫌いじゃないけど、今年はカラテ・キルとこれでもうお腹いっぱい。。。
 
とは言え、脚本構成は結構凝っています。
何度死んでも次から次へ湧いてくるジミーの正体。
主人公を追い詰める割にトドメ刺す気が感じられない敵の狙い。
そして美女と再会した先にあるものは、、、
伏線と回収は上手いと思いました。
 
さて肝心の一人称視点。
射撃シーンはわかりやすく、敵から逃げるシーンもメタルギアな緊張感があります。
パルクールを主観で見るのも新鮮でした。
一方で格闘戦や激しく動く場面では画面が安定せずゴチャゴチャしてわかりにくい。
客観的に状況を把握できないのはツラいところですね。
総じて、思ったより没入感は高くありませんでした。
ゲームのダイジェスト版、リプレイ動画を見ているような印象です。
映画へ惹きこまれるかどうかは演出効果も大事ですねえ。
一人称だけだと出来ることが限られてしまう。
VRゴーグルで見るともう一味違うかもしれませんが。
 
珍味としてレイトショーで観るのがオススメです。