今日賛主義!

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The消費者から抜け出そう「次の時代を、先に生きる」

書名:次の時代を、先に生きる
著者:髙坂 勝
出版社:ワニブックス
発行日:2016年11月10日
 
サラリーマン生活を続けるのも何かしっくり来ないな、と思って読んでみたのですが。
長かった。
超長かった。
 
読後感は「政治思想色が強いな」という印象。
なにか読み手を飲み込もうとしているようで。
いわゆる「常識」に合わない話だから、反射的に反発してしまうのか?
いやどちらかというと、現代社会への攻撃的なポジションが気にかかります。
里山資本主義」もそうだったけども、なぜそうも攻撃的なのか。
優しい世界を求めているのに、その船頭が武器をかざしているような違和感があります。
ついでに言うと、その分を除けば分量を2/3くらいに圧縮できるのでは。
 
企業をディスっているけども、スマホ・ノートPCやネットも持ち出す。
電子機器の開発・生産や通信インフラの維持にどれだけの労力・コストがかかっているのだろうか?
現代社会の利点は積極的に享受するが、その思想には反対。
それも違和感が。。。
 
あと、根拠として挙げられるデータが限定的で、都合のいいところだけ抜き出しているのでは?という疑念が沸く。
例えば、民主党政権時代より今のほうが成長率が低いとか。
いや、民主党時代はその前の自民党時代に比べてどうだったっけ?
そういえばこの本、比較はあっても文章だけで図表がないからわかりにくい。。。
 
とは言え。
経済成長を求めても市場の奪い合い&格差が広がるだけというのは合意。
自給自足できて近所付き合いも深まれば、確かに豊かな生活だろうな。
程よく稼いで、自分らしく幸福度を高める。
そんな生活に切り替わった例も幾つか紹介されています。
そういう「次の時代」の具体例をもっと見たかった。
食糧自給やエネルギー自給、ナリワイやミニマムライフコスト、、、
どこかで見たことがある内容で新鮮さはなかったですが、逆にいうと一通り載っているので決定版という気もします。
 
情報密度は高いので、ちょっと時間をおいて読み返してみようと思います。
政治色だけうまいこと抜いて読み返せないかな。。。