今日賛主義!

日々楽しく。なんか気になるコトとかなんかいいモノを集めたい。

これまで以上に全力全開オーバーロード。「リリカルなのはDetonation」

邦題:魔法少女リリカルなのはDetonation
公開年:2018年
製作国:日本
監督:浜名孝行
主演:田村ゆかり水樹奈々植田佳奈etc
公式サイト:http://www.nanoha.com/

 

魔法少女バトルアクション、後編のDetonationを観てきました。
前編はバトルシーンは派手だったのですが、話があまり進んでいません。
死にかけた別の惑星からやってきた女の子が騒ぎを起こしました、くらい。
何故そんなことに? 解決の糸口は? といった前振りが弱い。
この後編で「なのは」らしいシナリオをどう展開するのかが見どころです。

 

結論からいうと、期待通り「なのは」らしい筋書きでした。
過去の優しい思い出と悲しい事件、すれ違う想い、ぶつかり合う心、繋がる絆。
こういう切なさを下敷きに、クライマックスのブチ抜きが映えるカタルシス
そして得た平和の暖かさ。

 

しかし、案の定といいますか駆け足な印象。
真実が明らかになる流れがあっさりしてたり、前編に出てこない黒幕が出てきたり。
(まぁ黒幕がいるのは妥当とはいえ)
今作は昔に出たアクションゲームを源流としていますが、ゲームシナリオと思えば符合します。
中盤まではアクションゲームを楽しみ、後半はステージクリアするたび重要情報を得たり次の敵が現れたりする。
シナリオの進行速度が、最初は緩やかで後ろに行くほど急加速していく。
かつ連続性がイマイチで、アクションパートとシナリオパートがある感じ。
雑魚敵がわらわら出てきたり、中ボスっぽい巨大メカが出てきたり、同じ敵と何度か戦い直したりというのもアクションゲームっぽい。
映像化にあたりバランスを見直せなかったのだろうか…
根本はいい話ではあるのですが、積み上げが弱いかな。

 

と気になるところはありますが、ラストの描写は個人的にハマりました。
地球を背負って皆を守るために戦うなんて、どこのスーパーロボットかと。
そこがイイ。
しかし、親しくない他人のためにも命を賭けられる正義の味方というのは何なのか。
A’sのあたりから、高町なのはは正義の味方というシステムのように思えていました。
事件の本筋からすれば傍観者でいいのにも関わらず、体を張って踏み込んで行く。
彼女自身の人物像はあまり描かれず、解決のためのチカラとしてはたらく。
シナリオや尺の都合といえばそうなのですが、なにか少し違和感を感じていました。
何故、彼女はそうなのか。
数年越しに、その答えが得られた。
「誰かのために何かできる自分じゃないとダメ」
それは強さであり、脆さでもあるかもしれない。
この映画は間違いなく、1stと2ndに続く高町なのはの物語でした。

 

前作感想はこちら。

geegeebook.hateblo.jp