引き続いて作庭家・重森三玲の庭を訪ね歩きました。
日本庭園といえば京都の印象が強いです。
調べてみると意外にも大阪にいくつかありました。
京都のように観光名所にはなっておらず、さりげなく存在しています。
しかし、もちろん独特のモダンな作品性は健在です。
岸和田城 八陣の庭
1953年作庭
実は岸和田城の目の前(本丸広場?)に作られている重森三玲の庭。
放射状に広がる幾何学模様を眺めると、城塞を俯瞰している感覚になります。
砂利で波紋を描かれた枯山水ですが、全く異なる雰囲気。
もっと高くから見下ろしてみたいですね。
林昌寺 法林の庭
1961年作庭
大きな寺社ではなく看板も近付くまでないので、Google mapを頼りに向かいましょう。
平地ではなく斜面に作られ、畝の中に厚みのない岩が林立する独特な構成。
コンパクトながら動きがあることで雄大な眺め。
近所のおばさまによると、サツキの咲く頃が見頃とのこと。
豊国神社 秀石庭
1972年作庭
大阪城に隣接する豊国神社、本殿に向かって右奥の人気のない一角にあります。
外国人も多い観光地にも関わらず封鎖されて打ち捨てられた雰囲気。
いまいち風情がないですが、塀越しに見ることは出来ます。
奥から七・五・三に岩が並び、地面や舞台は秀吉由来の瓢箪柄の曲線が美しい。