ついにBarbourを買ってしまった。
イギリスの古き良きアウトドアウェア。
ゴアテックスのような高機能素材のない時代に、綿の生地にオイルを染み込ませて防水性と防風性を高めたもの。
そのぶん厚くて重く、利便性は今の素材には負けるけれど、その歴史の厚さと重さが魅力です。
どうしても経年劣化していく最新素材に対して、オイルを塗り足すことで機能性を維持し続けることが出来るというのも良い。
普遍的に切られるデザインと合わせて、男の「一生モノ」として挙げられることも多いですね。
英国王室御用達、しかも3人の王族に認められたという格式高い野良着。
しかし当方は痩せ型インドア派なので、この無骨さがしっくりこない。
やはり自分には向いていないのか…と諦めていたところに、古着屋で出会ったこのBURGHLEY(バーレー)というモデル。
とても長い。
これまで知らなかったモデルなので、一目見てバブアーに似た別物だと勘違い。
着てみて感動したくらいに見事なAライン。
サイズ36(=XS)でも、身長172cmの自分ではふくらはぎまで覆われるマキシ丈。
Barbourらしい野性味を残しつつ、エレガントな雰囲気を醸します。
元々は乗馬用のデザインとのこと。
馬上では小物を持ち歩いたり出し入れすることがないのか、収納はマチなしのフラップポケットのみというスッキリさ。
背面の腰から下は、ボタン留めになった長いスリットになっています。
内側には深いマチがあり、スリットを開けて可動域を広げても雨風は入らない構造。
さらに、風でバタつかないよう裾を両足に固定するベルトが内側左右に。
これなら、こんなロングコートを着たまま馬の背に跨がれるのだろうか。
馬に乗ることはまずないけれど、こういうギミックにそそられます。
2クラウンのタグも珍しい。
エディンバラ公とエリザベス女王の紋章の2つ、3つめのチャールズ皇太子からの授与前。
1982年〜1987年の間だけのタグですね。
タグ裏の表示によれば1987年製。
30年以上経っていますが、その割に程度は良い。
オイルも全体的に残っています。
肘や脇のように擦れてオイルが抜けやすいところは強度が落ちて破れることもあるらしいけれど、そんなダメージも見受けられない。
ただ、欠点として匂いがキツイ。
原因は古いオイルでしょうか。
嫌いではないのですが、部屋やクローゼットに広がるのは抵抗がある。
長年染み込んだものをいったん落としたい。
そして、匂いの軽減されている現行のオイルを新しく塗り込みたい。
思い切って丸洗いしてみようか。
タグのヨレっぷりからすると何度か洗ってそうなんですよね。
でも基本的には洗濯不可、希少なモデルなのでなおさら抵抗がある。
はてさて…
まぁ出番となる秋口まで時間はあるので、ゆっくり考えます。
せっかくなので長く付き合っていきたいモノですね。