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プロの個人を目指す。「モバイルボヘミアン」

書名:モバイルボヘミアン
著者:本田直之・四角大輔
出版社:ライツ社
発行日:2017年4月14日
 

モバイルボヘミアンとは

「仕事」のために生きるのではなく、「好きなこと」を中心に据えながら、旅するように働き、暮らす、自由な生き方のこと。
会社勤めは時間的に空間的にも縛られてしまうし、収入源が一つに絞られているため経済的にも縛られてしまいます。
そういった制限を脱却し、自分らしく生きる。
とは言え、巷でよくある「ネット起業でどこでも稼ごう」という類ではありません。
結果的にそれを選ぶことはあるかもしれませんが、本質は「自分で働き方・生き方をコントロール」すること。
 
個人的には、会社勤めの安定を取るのもアリだとは思います。
ただ、会社の中にいると「その会社で役に立つ能力」に特化されていき、汎用性を失ってしまう。
今の時代、明日はどうなるかわかりません。
新興国に押されてシェアを失う、あるいは東芝のような経営危機に陥ることも。
ボヘミアンにはならずとも、「動ける」ようにしておくほうがいいと考えています。
 
精神的な独立性を持てない社員は、雇い主や会社に完全に依存する体質に陥ってしまう。「いわれたことしかやらない」、「業務時間をダラダラと非効率に過ごしてしまう」といった、つねに受け身で、モチベーションが低い人たちのことだ。
(中略)
名刺や組織力に依存する形ではなく、会社員が「個人」でコツコツと積み上げてきた経験や能力、社会的信頼を武器に仕事をしていく機会は間違いなく増えていく。だからこそ、たとえ会社員であってもフリーランスのような覚悟を持って仕事をすること、独力で生きるために必要な、どこでも通用するスキルを身につけようと意識しながら働くことが重要になってくるのだ。
 

「プロの個人」をめざす

モバイルボヘミアンはだれもが目指せるが、すぐにはなれない。
著者の二人も、もともとはバリバリに活躍した会社員、そこから15~20年ほどかけて今のライフタイルに達したそうです。
必要なのは、どこでも生きていける「自分」を作ること。
社会人の一般教養としての「ベーシックスキル」と、付加価値を生み出す「専門スキル」。
会社員というある意味で守られた立場で、これらのスキルを磨く。
確かに、会社員であれば余程のことをしなければ仕事を失わないし、直接お金にならないことに時間を使えます。
実験するには良い環境とも言えます。
ままならないこともあるけれど、それは独立しても遭遇し得る話で、それを乗り越えるチカラを身に着けることができればよし。
 
そうして身に着けたスキルに「自分の好きなもの」を掛け合わせてオリジナリティを生みだす。
「好きなものを仕事にする」は聞こえはいいけども難しい。
土台となるスキルを掛け合わせて仕事を作っていく。
 
 
会社員やフリーランスにかぎらず、不要な制約から解放されて、自由な発想で相違工夫し続けられる人こそが、これからの時代が求める働き手の理想像なのだ。
 
ポイントはプロの個人として生きることだ。
ここでいうプロとは、ある分野で生きていくために技術を獲得し、絶対的な自信を持って提供することで、対価でえあるお金を得られる状態のことを指す。
 

発売記念イベントに参加してきた

勢いで梅田の蔦谷書店で開催されたイベントに参加してきました。
本書の内容に触れつつ、お二人の最近の生活や本書の製作裏話なども紹介されて楽しい時間でした。
「本を作ろう」となってから、関係者が一度も会うことなくオンラインで製作されたそうです。
世の中、進歩してますねえ。
あと、お二人とも時代の変化を敏感に読みとって乗りこなして来られたのだなぁと感じました。
インスタを愛用されている理由とか、いま注目されている地域とか、自分にない観点で新鮮でした。
気になったポイントは下記。
・siri(を含む音声アシスタント)を使いこなす
Microsoft translatorや翻訳ツールの進化
・京都移住
 

Next Action

まずは自分の「理想の生き方」を定める。
平行して、「自分の力」を磨く。
どちらも改めて考えると難しいですね。
どうしても、今の状況に沿った考えになってしまいます。
全ての制約を外したあとの、自分自身の望みと強みは何か。
シンプルな問いだけど、本気で考えないと。
 
 
蛇足。
今回初めてkindleで買った本の書評を書きました。
通しで読む分には電子書籍でいいのですが、あちらこちら参照するには紙の本のほうがいいですね。
もっと慣れと工夫が必要かな。