邦題:カメラを止めるな!
公開年:2017年
製作国:日本
監督:上田慎一郎
出演:濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ、etc
公式サイト:http://kametome.net/index.html
誰かにオススメしたくなる、極上のエンターテイメント。
この映画が面白いらしいという噂を聞いて観てきましたのですが、確かに。
ただ、事前情報なしで観たほうが楽しめるので感想が書きにくいですね。
当たり障りのないように書くと、、、
冒頭からワンカットで30分以上の長回し。
しかも定点ではなく、かなり動く。走り回る。
それだけでも圧巻ではありますが、その長回し撮影に意味がある、映画ならではの映画。
構成もよく練られていて、次々と噛み合っていくのが心地よい。
予算は少なそうですが、それに負けないor活かしたアイデアで仕上げられています。
ひさびさに撃ち抜かれた感じ。
この感覚を味わってほしいので、上映館情報だけチェックしてGO!
http://kametome.net/theater.html
以下、自分のためのネタバレ感想。
↓↓↓
↓↓↓
↓↓↓
ぽんっ!
ワンカット長回しは「ゾンビ映画を撮っていたら本物のゾンビが現れるホラー映画」という劇中劇。
これはこれでコミカル風ホラーで面白いのですが、B級映画っぽく展開が唐突だったり間延びしていたり。
しかしそれらはワンカットの裏で起きていたトラブルの影絵。
後半ではその撮影風景が遡って展開される。
すなわち、「ワンカット生放送のゾンビものを撮ることになった撮影陣を描いた映画」として。
B級映画のノリを逆手に取ったような展開が面白い。
不自然なところや間延びしたところの裏では、トラブルを立て直すために七転八倒。
進むにつれて表と裏が噛み合っていく。
表から見えなかったものが見えたり、表を先に見ているのでトラブることが読めたり。
ドタバタだけでなく、似たもの親子にクスっときたり親子の絆にホロっときたり。
そしてクライマックスに向けてトラブル度もコミカル度も上がっていく。
こういう緻密な構成、大好きです。
後半の裏側を踏まえて、また最初の長回しを観たい。
何度も見たくなる、素直に楽しめるエンタメ作品ですね。
最近ちょっと頭を使う映画を続けて観たこともあり。