今日賛主義!

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その在り方が力強く美しい、「ヴィヴィアン・ウエストウッド」

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邦題:ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス
原題:WESTWOOD: punk, icon, activist
公開年:2018年
製作国:イギリス
監督:ローナ・タッカー
出演:ヴィヴィアン・ウエストウッドアンドレアス・クロンターラーetc
公式サイト:http://westwood-movie.jp/

 

2019年映画初めは、ファッションデザイナーであるヴィヴィアン・ウエストウッドのドキュメンタリー。
1941年生まれ、ブランドとしての「ヴィヴィアン・ウエストウッド」は1981年スタート。
3度の結婚、パンクの母と呼ばれたり、英国勲章(ビートルズより上位)を受賞したりと波瀾万丈ですね。

 

転機は2番目の夫にしてセックス・ピストルズの父と呼ばれるマルコム・マクラーレン
拘束衣をイメージしたような過激なパンクファッションから服作りが始まり。
中世のエレガンスを取り入れ、パリコレに発表。
斬新で個性的なデザインが評価される一方で、TVではデザインを理解しない司会者に笑い者にされたり、離婚後のマルコムに妨害されたりと苦難が続きます。
それでも気丈にスタイルを貫いて、デザイナー・オブ・ジ・イヤーを連続受賞するまでに。
このあたり、時系列通りでなく過去〜近代を往復する構成なので読み取りにくさはありました。
しかし、いつの時代においてもヴィヴィアンはヴィヴィアン。
自分の信念を貫くソウルを持ち続けている。
近頃は環境保護に熱心で、戦車に乗って政府に訴えたことも。

 

その精神に沿うように、「ヴィヴィアン・ウエストウッド」は大手グループ(LVMH等)に所属しない独立独歩。
グループに所属すると、その中でブランドの序列と住み分けが行われたりするようですし。
あくまでヴィヴィアンの意思に基づく…といっても、大きくなったが故にヴィヴィアン本人だけではコントロールできていない部分もあるようです。
声を荒げてスタッフにダメ出しする姿も印象的。
そうそう、ブランドのデザイナーはヴィヴィアンひとりではなくコンビだったというのが衝撃の事実でしたね。
パートナーは25歳年下の現在の夫、アンドレアス・クロンターラー。
飄々としていますが、ヴィヴィアンとそのデザインへの愛に溢れているようでした。

 

衣服のデザインは、そんな力強さを表出させたかのように押し出しが強いイメージ。
気こなしが難しそうな気もするけれど、気分にハマれば他にはないテイストになりそう。
個人的にはブランドマークが目立つのは好みじゃないのですが…
カッティングは合いそうなので、シンプルなシャツかTシャツを試してみようかな。
ヴィヴィアンの美学を体験してみるのも面白そう。