昨今は腕時計が大型化しており、主流は直径40mmオーバー。
時間を確認するだけならスマホで足りるため、腕時計は実用品というよりアクセサリー感覚で存在感を持たせている印象です。
格好良いデザインは多いのですが、ラグを含めると縦方向は50mmを超えてきます。
細身の自分からすると腕(幅約50mm)からはみ出そうなのがちょっと…
と悩んでいたところに、ヴィンテージショップで一目惚れしたのがこのオメガ デヴィル。
この直径33mmというのがちょうどいい。
「DE VILLE」=「街角」という意味の、オメガのドレスライン。
シーマスター等のラインに比べて、シンプルなデザインでフォーマルな装いにあうイメージです。
でもこの雰囲気は見たことがない。
特徴的なのは文字盤にあしらわれた花柄の彫り。
ギョーシェ彫りのように光の反射を抑えて深みを与えつつ、(文字通り)華やか。
店員さんが「艶がある」と言っていたのがしっくりきました。
ムーブメントは手巻き、パワーリザーブは約40時間
自動巻きのほうが便利と思っていたけれど、手巻きのほうが厚みが少ないのが良いですね。
身につける時にサッとリューズを巻けばいいので、大した手間ではありません。
また、機械式は定期的なメンテナンスが必要ですが、手巻きは自動巻きより費用が安いのもメリット。
ただし、自動巻きよりリューズが摩耗しやすいそう。
推定1960年代製ですが、古さは感じませんね。
クオーツ時計が普及したのが1970年代。
その前であれば安価なクオーツ時計に対抗することもなく、ただシンプルに道具としての腕時計。
こういうもののほうが、寧ろスマートに感じます。
少し気になるのは耐久性。
ぶつけたり濡らしたりしたいよう、丁寧な暮らしを心掛けていこうと思います。
そんな偶然の出会いが楽しいショップ巡り。