邦題:アポロ11 完全版
原題: Apollo 11
公開年:2019年
製作国:アメリカ
監督:トッド・ダグラス・ミラー
出演:ニール・アームストロング、バズ・オルドリン、マイケル・コリンズetc
公式サイト:http://apollo11-movie.jp/
アポロ11号が月面着陸を成し遂げたのが1969年7月20日。
当時の記録映像・音声で構成されたドキュメンタリー映画です。
しかし、人類史に残る偉業だけあって壮大。
冒頭の巨大なロケット発射台が動いている映像だけでもまるでSFのようです。
それでもこれは現実の記録、サイエンス・ノンフィクション。
ロケット打ち上げから帰還までの9日間を追いかけます。
地球を脱し、月に向かい、着陸し、再び舞い上がって地球に帰還する。
結果はもちろん成功。
それはわかっているけれど、本物の緊張感が伝わってきます。
余計なナレーションや演出がないのが良いですね。
それを支える多くの地上管制官。
プロジェクトの巨大さにも圧倒させられます。
中でも宇宙飛行士3人の冷静さが印象的でした。
フィクションのようにトラブルが待ち受けるわけではないですが、一歩一歩を着実に進めていく。
月に着陸するときも興奮で我を忘れるようなことはありません。
だからこそあの有名なフレーズを残せたんでしょうね。
冒険家ではなく、人類の代表として仕事をこなすプロフェッショナルさが格好いい。
地球再突入前の中継は、遺言のような重さ。
無事着水できるかわからないのだから、さもありなん。
これがもう50年も前の話なんですよね。
冷戦の影響もあるとはいえ、莫大な人と金と時間をかけた挑戦の記録。
資料映像としての価値もさることながら、宇宙を舞台にした映画の中で最高傑作と言って良い。
やはりロマンがあるし、素直に感動します。
こういう物を子供時代に観たら、理系学生が増えるんじゃないかな。