譜面の向こう側に垣間見えるアート。「ブルーノート・レコード」
邦題:ブルーノート・レコード ジャズを超えて
原題:Blue Note Records : Beyond the Notes
公開年:2018年
製作国:スイス・アメリカ・イギリス
監督:ソフィー・フーバー
出演:ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、ルー・ドナルドソンetc
公式サイト:https://www.universal-music.co.jp/cinema/bluenote/
今回の映画はジャズのインディーズレーベル、ブルーノート・レコードのドキュメンタリー。
個人的に、ミュージシャンをアーティストと呼ぶのは好きではありません。
それを言えば映画監督も漫画家もファッションデザイナーも何でもアーティストのはずで、ミュージシャンやシンガーを捉えてそう呼ぶ理由がない。
しかしブルーノートが擁していたのは雇われミュージシャンではなく、真にアーティストと言えるでしょう。
ミュージシャンはアートを作り、レーベルはその売り方を考える。
「売れるかどうか」より「見出した個性」を重視する姿勢が素晴らしいと思いました。
「音楽らしい音楽を演奏するのも飽きた」と新たな音に挑むベテラン。
そんな先達から引き継いだものを後世に伝えようという若手。
レコード会社もジャズに囚われず、その精神をベースにしたエレクトロな音楽を拓く。
骨太な姿勢が格好いいなあ。
そんなブルーノートを興したのはドイツ系ユダヤ人のアルフレッド・ライオンとフランシス・ウルフ。
2人の聴きたい曲を売るのが原点。
映画は成り立ちから歴史を辿っていくので、背景を知らないと難しいですね。
よくご存知の人は当時の音声・映像が刺さるのでしょう。
ジャズには詳しくないので、ところどころ「お、これは聞いたことある」程度。
曲名を覚えたかったけれども数が多くて難しい。
とは言え、少しずつ聴いていこう。
受け継がれてきたものと、それを破ってきたものを味わいたい。
とりあえず(曲名覚えている)サイドワインダーかな。