邦題:T-34 レジェンド・オブ・ウォー
原題:T-34
公開年:2018年
製作国:ロシア
監督:アレクセイ・シドロフ
出演:アレクサンドル・ペドロフ、ヴィンツェンツ・キーファーetc
公式サイト:http://t-34.jp/
今年は本当に多国籍、今回はロシア映画です。
1対多数の苦境を若い車長の指揮で乗り超え、最後にはライバルとの一騎打ちに至る。
いやぁアツい戦車道でした(ガルパン脳)。
この時代の戦車がテンポよく機動戦していると、どうしてもガルパンを連想してしまうのはご容赦を。
物語は主人公・イヴシュキン少尉の戦車戦デビューから始まります。
最初からT-34 1輌でイェーガー率いるⅢ号部隊を村落で迎え撃つ。
主人公補正で初実戦なのに指示はキレっキレ。
身を隠しながら、また建物の間を走り抜けながら敵を仕留めていく。
しかし3年後、イヴシュキンはドイツ軍の捕虜になっていた。
一方のイェーガー大佐はエリート部隊の教育を預かり、鹵獲したT-34を使った演習を思いつく。
かつて自分を翻弄したイヴシュキンを、そのアグレッサーとして採用するわけです。
ただし、実弾は与えず逃げ惑わせるのみ。
という流れで、またもT-34 1輌でドイツ戦車隊の只中に。
T-34に残っていた弾丸6発を隠し持ち、またも的確な指示で脱走計画を立てる。
不意打ちで逃れたあとは最終的に国境近くの街でイェーガー率いるパンター部隊と再戦。
やはりドイツ戦車隊はラスボス感ある(ガルパン脳)。
見所は何と言っても迫力とスピード感ある戦車バトルですね。
この時代の戦車の動きは速くないですが、うまいこと挿入される車内の模様は慌ただしく緊迫感があります。
アクセルブレーキはもちろん砲塔回すのも給弾するのも全て手動。索敵は目視。
狭苦しい車内、そこに響くエンジンの轟音、負けじと声を張って連携する男たち。
実車で撮影されたらしい車内は暑苦しいくらいにアツい。
戦車道は女子限定の競技に設定して良かった(ガルパン脳)。
あと良かったのはライバル・イェーガーの存在。
冷酷非情なナチスの偉いさんではなく、捕虜に逃げられて取り乱す間抜けでもなく。
彼の魂も戦車乗り。
自分を倒した男ともう一戦やりたかったんだろうなぁ、、、というのが意外な清涼剤でした。
戦争ものですが、血生臭くない後味です。
いいライバルは戦車道に必要な存在ですね(ガルパン脳)
ガルパンから戦車に入った身としては、期待以上の実写版戦車道のようなバトルが楽しめました。
もちろんどうしても重さ鈍さが出がちな実車を、演出と構成で爽快に仕上げられているのは見事です。
やはり仲間が連携して強大な敵に立ち向かう様は燃えますね。
もう一回観に行こうかな、、、むしろ4DXで上映してほしいところ。