キャンプ用のエアマットとして、KLYMITの2種を使い分けはじめました。
まずは初夏から冬の聖地巡礼まで支えてくれたINERTIA X FRAME。
軽量・コンパクトで取り回しが良い。
逆に程よいボリュームを持ち、冬のお供になるINSULATED STATIC V。
ちょうど補完しあう関係のこれらで、快適に通年を過ごせそうです。
INERTIA X FRAME
寝袋の中に入れて使うマットです。
商品写真を見てもらうと分かりますが、大胆に肉抜きされているのが特徴です。
その肉抜き部分で寝袋が膨らみ、ダウンのロフトを稼いで暖かさを得るという独特な構造。
マットそのものの体積(=布地)が小さいため、
・軽量(258g)
・膨らませるための吹き込み回数が少ない
というのが利点です。
最初のエアマットにしては思い切ったかも。
この取り回しの良さは魅力的なのですが、使ってみると弱点も見えてきます。
1.寝袋(フード)との位置関係が決まってしまい、仰向けでしか寝れない
2.キルトタイプの寝袋では冬に使えない
普段は横向き寝なので、1が割とツラいのです。
気温が高い時期はシュラフインナーだけなので問題なかったのですが。
そして、どうにもならないのが2。
新しくキルトタイプ寝袋を買ったのですが、体の下側にダウンがないので完全に無防備。
肉抜き部分がただの空間になって冷える冷える。
寝る前にセッティングした時点でわかれよとか言わないで。
INSULATED STATIC V
というわけで、冬用の全身用マットを買い足しました。
ポイントは、断熱性が高くて全身用であること。
何故にまたKLYMITを選んだかと言えば、ずばりコストパフォーマンスの良さです。
断熱性を示すR値は4.4。
カタログスペックで比較すると、
シートゥーサミットで言えば、イーサーライトInsulated(R3.8)を超える。
サーマレストで言えば、プロライトプラス(R3.4)とその女性用(R4.2)を超え、ネオエアーXサーモ(R5.5)には劣る。
なかなかの性能です。
それら全てのライバルに勝る、4桁で買えるお手頃価格。
大体の安物は容積がデカいのが通例ですが、こいつは680gと十分に軽量コンパクトです。
真四角ではなくマミー型だったらもっと軽くなったのかな。
あと何より赤(オレンジ寄り)と黒。
やはり気分の上がるカラーで行きたい。
INERTIA XとINSULATED STATIC Vの収納サイズ比較。
STATIC Vのほうが体積で2倍以上ありますかね。
しかしマット自身に断熱性があるので、冬はINERTIA Xの下に敷いていたクローズドセルを不要なことを考えれば可搬性は高まったかな。
気温によって、ちょうど使い分けていける2つですね。
とまぁ、KLYMITはパフォーマンスもコストも申し分ないと思うんですが、Amazonの商品ページはいただけない。
自動翻訳が変に働いて、怪しい中華商品のごとく。
「INSULATION STATIC」が「絶縁静的」って。。。
実物は良いのに損してるよなぁ。