縦のレイヤードも楽しいよって話
近頃ヨウジヤマモトを着始めてから、レイヤードの幅が広がりました。
一般的なメンズファッションでレイヤードといえば、
シャツの上にニット、カットソーの下にタンクトップといったチラ見せ、
ジャケットの下にパーカー、Gジャンの上にチェスターコートといったテイストの異なるアイテムのミックス、
あたりが基本でしょうか。
この襟元のように。
(写真は全てFashonPress.netさんのリンク)
最近考えているレイヤードは、そういうピンポイントではなく全体的な布の重なり。
着丈というか布の長さを組み合わせていく感じですね。
アイテムごとに差はあれど、概ね以下の括りで見ています。
腰下:シャツ、ジャケット
膝:ロングシャツ、ロングジャケット
膝下:コート
くるぶし:パンツ、ロングコート
(もちろん着用者の身長で変わりますが)
シャツにコートを羽織るのは、ヨウジに限らずよくあるパターン。
しかし長さと滑らかに落ちていく流れが他にない魅力です。
情報量が増えて、シャツに膝丈のコートにラップパンツ。
ラップパンツ自体が、くるぶし丈のパンツに膝下丈の巻き布が付いて単体でレイヤードしている構造。
上半身が薄着でも雰囲気が出せるのが良いところ。
このボリューム感とレイヤー感がヨウジの定番アイテムたる所以ですかね。
アウターに行くほど長いかと言うと、そうとも限らず。
境目の組み合わせは自由自在。
ジャケットの下に膝下丈のニットを合わせたり。
段差によって生まれる抑揚が良い。
膝丈のロングジャケットにさらに長いシャツコートを合わせて重心を下げたり。
足元の遊びと言いましょうか。
逆に膝丈のパンツにくるぶし丈の長い羽織を合わせたり。
前閉じると意味なくなるので、風をはらむ前提ですね。
その延長で考えると、2020AWのほつれニットに魅力を感じます。
これまでなかった(と思う)腰のあたりに境目を作れる。
ストール巻いて上半身にボリュームを持たせるのとも違う見え方が良い。
ただ個人的には下に下に落としていく方が好みなので、手持ちのアイテムと噛み合わなさそうですが。
ここにさらに素材の違いやアシンメトリーによる重なり具合の違いが加わってもっと楽しいことに。
ヨウジ以外の服でも着こなしの幅が広がったのは間違いないですね。
レディースなら、ワンピースにジャケットとかミニスカ/短パンにロングの羽織とかよくありますが、メンズでこういう合わせはあまり見かけません。
メンズももっと自由で良いよなー。
最近はこのレイヤー構成を踏まえて重ねて楽しめるアイテムを探してます。