岡本太郎の「日本の伝統」に取り上げられていた銀閣寺に行ってきました。
取り上げられていたのはお堂ではなく、
向月台と、
銀沙灘。
ともに謎の盛砂。
日本庭園らしくないデザインは確かに現代アートのオブジェのよう。
庭園に馴染んでいるような、そうでないような。
なにかよくわからないけれど、ダイナミックさは感じますね。
夜に月明かりで見るとさらに雰囲気があるそうです。
ライトアップ無しで見てみたい。
じっくり観察して感じ入るものを見つけなかったのですが、そこはさすがに銀閣寺。
後続が次々やって来てとどまれない。
岡本太郎はこの2つばかり注目していましたが、庭園も狭いながらも凝っていました。
池の情報量を増やして広く見せたり、
狭いながらも高低差を大きくつけてみたり。
ただまぁこの決められた順路を歩かされている気分はイマイチ。。。
やはりここは観光地ですね。
ゆったり過ごすには向かない。
さて、お昼は路地裏のレストラン「楓花」でふわとろオムライス。
このお店の一番人気のようで、確かにふわとろで美味しい。
上に乗ったゴロゴロビーフも柔らか。
中身は白ご飯ですが、卵が出汁巻のように甘く味付けられているのでバランス取れてます。
その後は、行きがけのバスから見えた古本まつりへ。
知恩寺の境内に古本屋さん数店舗が所狭しと並べています。
(写真撮り忘れ)
いわゆる古本から絶販本のような古書まで様々。
その中で掘り出し物はこちら。
・ロラン・バルトの「モードの体系」
モードを記号的だか構造的だか分析した本だそうで。
読んでみたかったけど高くて(再販本が¥8,000くらい)敬遠してたんですよね。
とりあえず買ってみたけど、チラ見した中身は小難しい感じ。
・重森三玲の「茶室と庭」
重森三玲の庭が好きなので、その思考の一端を覗ければと。
合わせて息子さんの重森完途の庭の本も。
ただ、絶版だけにボロいのに元値より高かった。。。
こういうの探し当ててテンション上がるあたり、自分は本好きなんだなーと改めて思う。
これ以外にも普通の古本も買い込んで、結局3時間近くいたような、、、今回の旅でもっとも長居しました。
1冊¥100で3冊¥200とか言われるとね。
在庫を捌くのに適した設定だと思いますが、あと1冊を探し歩いてしまう。
バックパックで来ていて良かった。
ともあれ、足で見つける出会いはいいものだ。