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今日賛主義!

日々楽しく。主に映画とかランニングとかの雑記。

グルメ映画と思わせて職人のドキュメンタリー。「ノーマ東京 世界一のレストランがやってきた」

邦題:ノーマ東京
       世界一のレストランが日本にやってきた
原題:ANTS ON A SHRINP
       NOMA TOKYO THE CREATION OF FOURTEEN DISHES
製作年:2016年
製作国:オランダ
監督:モーリス・デッカーズ
主演:レネ・レゼピ、「ノーマ」スタッフの皆さん
~あらすじ~
北欧に「美食」という意識をもたらし、デンマークの経済を変えたともいわれているレストラン「ノーマ」。
2015年、カリスマシェフ、レネ・レゼピが総勢77名のスタッフを引き連れ、世界初の試みとして「ノーマ・アット・マンダリン・オリエンタル・東京」を期間限定で開店するために来日。デンマークの本店を休業し、スタッフ全員で日本へ行くというニュースは世界中で大きな注目を集めた上、予約は1日で埋まり、ウェイティングリストに6万2,000人が名を連ねたため、営業期間が急遽2週間延長されたことでも話題となった。 
デンマークの本店と同様、その土地の食材のみを使うというコンセプトを貫くレネたちは、日本全国を巡って食材探しに奔走する。全く勝手のわからない日本で、いままで目にしたこともない素材を使い、日本オリジナルのメニュー開発に挑む。果たして、レネたちは、世界一という名声や重圧に耐え、自らの哲学を貫き通すことができるのだろうか――。
(公式サイトより)
 
世界一のレストランってどんなん?
と、料理番組でも観るつもりで行ったらガツンと打たれました。
これは直向きな職人の姿を描いた映画です。
 
邦題は日本ウケするようにつけられていますが、原題の直訳は「海老の上の蟻」。
これはノーマ東京で供されたコースの第一の皿のことで、名前の通り生の海老にソースと蟻をまぶしたもの。(公式サイトトップ画像参照)
冷静に見るとゲテモノに感じる。
蟻を食べるのは一般的な日本食ではない。
しかし日本で海老と蟻を味わったうえで導かれた結論なのである。
和食のコピーではなく、彼らの視点で見出した日本の味わい。
日本の魚介・山菜類だけでなく、蟻から木の枝まで味を確認する。
「本店と同じことをしたら日本に来た意味がない」
シンプルなフレーズですが、開店まで15日しかないところから突き詰めていく姿勢に心が震えました。
真摯に対象(日本)に向き合い、自分の技術・経験を包括して、誰も見たことがない作品を作り上げていく、
新しいものをつくるとはこういうことか。
 
シェフのレネ・レゼピが料理人ではなく、芸術家・求道者に感じました。
世界一に到達するのはこういう人なのですね。
ちなみに、件の蟻は酸味が程よいそうです。