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優しい想いと火線の交錯(の導入)「リリカルなのはReflection」

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製作年:2017年
製作国:日本
監督:浜名孝行
公式サイト:http://www.nanoha.com/
あらすじ:
荒廃によって静かに滅び行く惑星エルトリア。
死にゆく土地に残った家族、フローリアン一家は「惑星再生」を夢見て研究を続ける研究者夫婦と、2人の娘・アミティエとキリエの4人家族。
しかし父親であるグランツ・フローリアンが病に倒れ、惑星再生の夢が潰える。
そんな中、キリエは「遥か遠い異世界」に父の救済と惑星再生の希望を求める。
そんなキリエを止める姉のアミティエだったがキリエは姉の制止を振り切り、幼馴染みで親友のイリスとともに、遥か遠い異世界への旅に出る。
行き先は「地球」と呼ばれる星の極東地区の小さな島国、日本。
惑星再生の夢を叶える「鍵」を探索するキリエとイリスは、日本で暮らす3人の少女たちのもとへ向かう。
その出会いは、二つの世界と二つの惑星の命運を賭けた戦いへと繋がってゆく―。
(公式サイトより)
 
5年ぶりの新作映画、仕事の合間に見てきたのでその感想をつらつらと。
前情報を調べておらず、最高潮のところで「続きは後編で!」と言われて悶絶しています。
二部作だったんですね、知らなかった。
今回も熱血魔法少女バトルアクションらしく、尺の7割はスクリーンで暴れまくり。
敗北、決意、再起。
家族と故郷を救いたい、一人で突っ走るその子を救いたい。
大切なものを守りたい、取り戻したい。
優しい想いと火線が交錯する「なのは」らしさは健在でした。
各キャラも上手く活かされ、俺の/私の○○が出てこない!なんてこともありません。
過去作からの繋がりに、未来に繋がる布石もちらほら。
なのはが事故りそうな決意とか、フェイトが執務官になっていくとか。
 
ただまぁ、、、単体で観ると少し雑?
 
その1:作画が不安定
前提としてキャラデザが変わっているので、慣れるまで違和感があります。
それを差し引いても、重要なアップ画は劇場クオリティなのに、遠めの画だと顔かたちが崩れてますね。
Blu-rayで修正か?
 
その2:ストーリー
劇場版新キャラの背景描写が弱いというか記号的というか。
尺の都合で巻きで進めてるんだと思ってたけど、前後編ならもっと戦闘削って背景描写を盛り込めばいいのに。
個人的になのは作品の肝は、「家族愛の積み上げ→その危機に対する切なさと優しさ」だと思っています。
後編をバトル漬けにして、前編はそのカタルシスのための積み上げに時間を割いたほうが、、、
これは後編で描き切れるのか?
あと、主人公ズの背景も過去作品に依存しているので、一見さんには向かないかも。
過去作好きなら挿入される一枚絵だけでグッとくるんですけどね。
 
その3:戦闘描写
続きものでよくある、主人公の弱体化。
話の流れとして一度は敗北する必要があるとは思うけど、演出はもう少しなんとかならないか。
主人公ズが手抜きしてるように見える。。。
好意的に解釈すると、倒すべき敵と認識してないので全力出せないといったところか。
その点、2ndのカートリッジシステムはわかりやすかった。
カートリッジの爆発力で圧倒されているのは、見た目にも設定としても活きてましたね。
今回は敵の強さがよくわからない。
 
その戦闘も単調というか、、、拘束と砲撃と斬撃の繰り返し。
そもそも戦闘が長い。
魔法デバイスと魔法科学ウェポンを両立させるために、とっちらかった印象。
魔導士とデバイスのタッグ感が好きだったのになー。
ただ、参戦キャラクターが多い割には全員に見せ場があります。
主人公ズはもとより、シグナムの撃ち抜きにヴィータのブチ抜き。
さらに支援系のシャマルとザフィーラも活躍できるとは。
八神家が並び立つところは感無量です。
あと相変わらずいいところで登場するクロノ、なのはに全力出させるユーノ。
全員がちゃんと仕事していますね。
 
なんだかんだ言いましたが総評。
多数の既存キャラクターを上手く捌き、新キャラを馴染ませて話を作り、過去作を活かした場面も挟み、と続きものとして上手く構成されています。
反面、メインディッシュがなくもの足りない感じ。
まぁ起承転結でいうと「転」で終わったので、後編でまとめ上げてくれるのを期待します。
評価は先送りですね。
2018年、なのはさんが討ち死にしそうなのが気になります。
 
4DX化にも期待!