邦題:花の詩女 ゴティックメード
公開年:2012年
製作国:日本
監督:永野護
公式サイト:https://gothicmade.com/
前に観たのはもう7年前か…
ファイブスター物語(以下FSS)15巻発売を前に、劇場で鑑賞してきました。
物語は極めて王道。
戦う王子様と平和を願う巫女様が旅するおとぎ話。
ベタではあるけれど、それぞれの想いを少しずつ交感していくのが微笑ましい。
とはいえ2人が結ばれるのではなく、それぞれが志した道を歩むところがいいですね。
その上で、心を通い合わせたのがわかる演出がしみじみきます。
派手さはないけれど、子供の頃好きだったアニメってこんな感じだったよなと。
敵さんの攻め方がヌルい気がするというのと、もっとGTM(ロボ)が動くところが観たいというのはありますね。
あとはテーマが王道なので、他の作品でやられたら「物足りない」と評価することでしょう…
そこはもうファンとしては偏った評価になってしまうはやむを得ない(笑
そもそも、この作品はあらゆる意味でファン向け。
7年前とはいえ総手書き。
ロボットも手書きだけど作画が崩れない。おそらくそれもあって登場シーンが短い。
すごくこだわっているけど、単純な映像の迫力でいえば見劣りするかな。
ただ総手書きと思うと迫力を感じるクオリティなので、そういう受け取り方が出来る人向け。
また、異世界が舞台なのでFSSを読んでいないと世界観・用語がわかりにくいと思われる。
加えて、「映画は映画館で観ろ」とディスク化されておらず、気軽に観れない。
このように、かなり限定された層に向けられた映画と言えます。
個人的にはそんな職人気質な姿勢は好きです。
「ファンを作って深く刺す」というのはイマドキの戦略でもありますし。
まぁディスク化はしてほしいですけども。
今回初めて知ったのですが、その問題を解決していたのが「ドリパス」なるサービスです。
一定の賛同者が集まれば映画館で上映されるという、クラウドファンディングの一種でしょうか。
上映場所・日時は限定されますが、懐かしの映画を映画館で観れるのは嬉しい。
また近くで上映が決まったら観に行ってしまいそう。
GTMが動くところを楽しみたかったのですが、やはり登場シーンが短くて不完全燃焼気味…
むしろカイゼリンの可動フィギュアへの物欲が増してきた。ヤバし。