今日賛主義!

日々楽しく。なんか気になるコトとかなんかいいモノを集めたい。

Yohji Yamamoto 21SS-Cとか21AWとか

C納期のスタンダードなアイテムの中で目を引くのはBACKLASHコラボ。

今回のコラボは良いですね。

これまでは「サイズ感がヨウジになったBACKLASH」という印象でしたが、かなりヨウジの雰囲気に寄ってきたように感じます。

ムラ染めライダースは単色染めよりヨウジらしいですし、

裏地がMAGICWASHデニムのGジャンはコレクションの要素が入ってきた。

何よりフードコート、これはヨウジの他のアイテムに合わせやすそう。

dearjoze.shop-pro.jp

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交通事故という毒に飲まれた者たち。「クラッシュ」

youtu.be

邦題:クラッシュ

原題:CRASH

公開年:1996年

製作国:カナダ

監督:デビッド・クローネンバーグ

出演:ジェームズ・スペイダーホリー・ハンターイライアス・コティーズ、etc

公式サイト:http://crash4k.com/

 

25年前に製作されたカンヌ受賞作、交通事故に官能を見出す人々のドラマ。

なかなかないくらいぶっ飛んでますねえ。

今の時代では作れないであろう作品を観てみようというコンセプトです。

 

冒頭から主人公夫婦が合意の上でそれぞれ別の相手とセックス。

しかも両方ともベッドルームではなく。

予想以上のフリーダムっぷり。掴みはバッチリ。

その直後に主人公が交通事故に遭ったところから、新たな世界に入り込んでしまう。

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Yohji Yamamoto ランウェイを遡る

21SSと21AWで印象がガラッと変わったこともあって、改めてヨウジの過去コレクションを眺めてみようと思い立ちました。

どのくらい変わってきたのか、変わってないものは何か。

自分の感じるヨウジの魅力とは何か。

そのあたりを明らかに出来れば、今後の指針になるかなと。

www.fashion-press.net

FashionPressさんに協力いただき、データベースの一番古い2011AWから。

(ヨウジ社の経営破綻が2009年なので、そのすぐ後ですね)

買い始めたのが2019SSなので、そこから21AWまでの印象との比較になります。

 

2011AW

https://www.fashion-press.net/img/news/1710/yohjiyamamoto_homme_2011aw_32.jpg

基本シンプルで、柄ニットや刺繍で少し足された遊び心が程よいバランス。

https://www.fashion-press.net/img/news/1710/yohjiyamamoto_homme_2011aw_25.jpg

パッチワークは着古したイメージがあるせいか老紳士に似合う。

https://www.fashion-press.net/img/news/1710/yohjiyamamoto_homme_2011aw_40.jpg

と思ったら最後の方は派手な裸婦画コート!(笑

やはり基本的なノリは同じですねえ。

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2021年1月を振り返る

正月休みからまた本を読む習慣が出来た。

古本屋は楽しいですね、普通の本屋と違って売れ筋やら出版の新旧を問わず並んでいるので意外な出会いがある。

それは古着も同じか。

籤とかガチャといえばそうなんだけど、わくわく感は大事ですね。

1冊100円となれば、普段読まない分野にもチャレンジしやすいし。

 

買ったもの

Yohji Yamamoto 2021SS 

geegeebook.hateblo.jp

21AWの発表もあって、ヨウジのことばかり頭にあったような。。。

geegeebook.hateblo.jp

 

読んだ本

・基礎からわかるナノテクノロジー(西山喜代司/ソフトバンククリエイティブ

ムーアの法則に従って今の進歩を突き進むなら、高性能化や省エネルギー化のためにナノテクは最先端になりそうです。

本書はナノの世界を観察するための顕微鏡に始まり原子の操作技術に広がり、フラーレンカーボンナノチューブという構造体、電子デバイスや人体・環境へ展開していく。

まずは見ることから始まる、というのが示唆的でした。

何事も観察眼が必要で、そこを押さえることからかな。

 

・森のめぐみ 熊野の四季を生きる(宇江敏勝/岩波新書

著者が見聞きした、天然林が残る熊野の山中での暮らしを描いたリアルな昔話。

過疎化と一括りにされる中に人の動きがあり、環境保護と一括りにされる中に植生の変化があり。

全体として印象に残ったのは「生きるために働く」ということですね。

稼ぐのではなく、もっと直接的に水を汲み山で採り作物を育てコミュニティとして結びつくような。

そのほうが生物らしいよな、と思うことはあります。

今は路傍の花には目を向けず話題に上らず、YouTubeSNSがその代役か。

 

・情報生産者になる(上野千鶴子ちくま新書

タイトルほど汎用性はなく、主に社会学系の論文の書き方について。

問いの立て方から情報収集・処理、文章のまとめ方。それを支える研究者の心構え。

東大の著者のゼミは厳しいことで有名だったそう。

これは大学入る前後に読みたかったですねえ。

理系なので直接の手引きにはならなかったとしても、当時は「論文の在り方」なんてこと考えてなかったな。

 

・鮨に生きる男たち(早瀬圭一/新潮文庫

鮨屋紹介のグルメ本ではなく、人物紹介のドキュメンタリー本。

実際に食べ歩き親交を深めた鮨職人17人の人生。

いずれも修行と独立というイベントがあるのでドラマがある。

職人の技を感じる鮨屋さんに出会いたいですねえ。

衣の次は食。

 

美味しかったもの

ウイスキー

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大阪で友人とバー探し。

ソサエティを置いてる店は品揃えに凝ってる、間違いない。

Yohji Yamamoto 2021AW 1st Impression

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Yohji Yamamoto 2021AW コレクションがweb公開されましたね。

一般人でもすぐ見れるという点では嬉しく、今回はリアルタイムで見てました。

ただまぁお祭り感がないですねえ。

ファッションイベントとしてはもっと華やかであってほしい。

パリコレ完全復活はいつになることやら。。。

そして今回も暗い。映像も暗いけど作品も暗め。

 

https://www.fashion-press.net/img/news/69108/yohji_21aw_men_02.jpg

初っ端のウレタンフォームの着膨れに面食らう。

ヨウジらしい落ち感ではないのを新しいと取るかコレじゃないと取るか…

なによりポリウレタンは劣化する欠点がなぁ。

深読みすれば、重苦しい世相は長続きしてほしくないから長持ちしない素材を採用したとか?

作品としてはアリ、欲しいかというとナシ。

しかしAWなのに短パンとは。

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Yohji Yamamoto 2021SS シーズン初め

さー始まりました2021SS「戦士」の季節。

B納期は無地ギャバ版のアイテムがメイン。

眼ボタンが目立ってましたが、ボタン開閉のシルエット可変構造が思っていた以上に面白い。

細身に作られていても、各所を開ける事でクリアランス広げて着やすくなったり。

いろんな体型の人が着れる点で「究極の既製服」とされています。

さらに開くだけでなく、一部を取り去って例えばジャケットがベストのようになったりも。

どこを開けて何を見せるか考えるのが楽しいですね。

 

しかしよく作ったなー。

開閉分解できるとなると位置合わせが難しそう。

縫製技術を注ぎ込んで、それを取ってつけたわけじゃなくデザインに落とし込む巧みさはヨウジの魅力の一つだと思います。

「こんなん作ったけどどうする?」と問うてくる感じも好き。

 

ただコンセプトは面白いんだけれども、さらっと着るには向いてないかな。

無地ギャバであっても、やはりボタンがうるさく感じるし。。。

で。

どうせさらっと着れないなら、これくらいパンチがあっても良いよね。

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自然と暮らす、生(なま)の姿。「ハニーランド」

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邦題:ハニーランド 永遠の谷

原題:HONEY LAND

公開年:2019年

製作国:北マケドニア

監督:リューボ・ステファノフ、タマラ・コテフスカ

出演:ハティツェ・ムラトバetc

公式サイト:http://honeyland.onlyhearts.co.jp/

 

ヨーロッパ最後の自然養蜂家に3年間密着したドキュメンタリー。

と聞くとほのぼのロハスな印象を受けますが、さにあらず。

冒頭数分で、広大な山岳地帯を採集してまわる厳しいライフスタイルに飲まれます。

北マケドニアの山岳村に老いた母親と暮らす主人公・ハティツェ。

「半分は自分に、半分はハチに」

自然との調和を重んじる彼女を中心とした物語に、環境保護ではなく自然と暮らすことを考えさせられました。

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