2020年も後半戦となった7月。
近年では珍しいくらいの長梅雨でしたね。
そんな天気でも、春のリバウンドのような出歩きぶりでした。
こんなだから油断するとコロナが広がるのか。
しかし引き篭もっていて心が腐る。
基本的に屋外だし密ではないから良い、はず。
行ったところ
・京都
再訪なので記事にしてませんが、これ以外に瑞峯院の枯山水とかも見に行ってました。
読んだ本
・稼ぐまちが地方を変える(木下斉/NHK出版新書)
いわゆる町おこしではなく、補助金に頼らず民間で資金と労働力を出して町をより良くしていこうというもの。
ムダを削って浮いたお金を地域投資に回す、
全員の合意は望まず少数の仲間で取り組む、
地元資本を調達し稼ぎを流出させない等々、
実戦で培われた理論は強そうだ。
・日本の伝統(岡本太郎/光文社知恵の森文庫)
まずは、いわゆる「和風」を消極的でくすんでいると評しているのが衝撃でした。
侘び寂びは日本らしいと感じるけれど、見方を変えると確かに陰性が強いとも言える。
そんな著者が陽性の活力を感じる日本の土器・絵画・庭園を独自の視点で解説しています。
縄文土器の和風と言えない異質さ、光琳の曖昧さのない押し出しの強さ。
日本庭園は「お約束」を廃してその構成を分析する。
全てが新鮮な解釈で目から鱗でした。
なんとなく司馬遼太郎が読みたくなったので短編集を。
武蔵は出世欲が強かったんですね。剣豪ではなく、軍略家として売り込み。
島原の乱にも参加してたとは知らなかった。
というか、巌流島の決闘以降の武蔵ってあまり知られてないよね?
他にも歴史考証に基づいた上質な剣豪ものが収録されています。
この詳しい調査による深みが司馬遼太郎の魅力なのでしょうか。
・広告vol.414 特集:著作(博報堂)
装丁の珍しさで手に取った雑誌ですが、著作権やパクリ・引用、フェアユースの評論が興味深かった。
しかし何より膝を打ったのは、秋元康が言ったというフレーズ。
「渋谷に通う人は年間平均6万円使う。でも秋葉原は平均60万円落ちる。だから秋葉原でやる」
つまりそれがAKBなのですが、この戦略的視点があっての成功なんですね。
美味しかったもの
・「橋本屋」の鰻と鮎
焼きと蒸しの加減が良いうな重。
鮎も骨まで柔らかく煮込まれていて美味しかった。