お盆以降、暑すぎて外出する気力が湧かず。
今年もなかなか終わらない夏になるのだろうか。
昨年は「夏服飽きた」と口走った記憶があるが、さて。
買ったもの
・YohijiYamamoto2020AW
行ったところ
・嵐山
人は少なく歩きやすかったけれど、暑かった。。。
夏の京都は厳しい。
美味しかったもの
・喜重郎のステーキ丼
嵐山で敢えてステーキ食わなくても、、、とも思ったけど、期待以上に良いお肉で美味しかった。
読んだ本
元ミノルタの技術者が、日本のカメラ作りの歴史を綴ったもの。
ライカを師として追いかけた、ミノルタ・ニコン・キヤノン等各社にいた偉人たちの伝記のようでもある。
先行者の見様見真似から始めた戦後の日本は、近年の中国の手法と変わらない。
しかし、あるとき老いた巨人を追い越して製造能力と電子化で世界を席巻していく。
求道者のような技術者たちの熱意に打たれました。
何もなかった戦後の、憧れに向かう渇望。
翻っていまは何でもあり過ぎて、怪気炎を上げる人はどれだけいるだろうか。
洛中と洛外の確執を軸にした京都論。
京都人のイヤらしさとかキャバクラに通う坊さんとか、京都のB面が垣間見える。
洛外人である著者の被差別意識がチクチクと(結構な頻度で)表出する微妙な居心地の悪さ、狙ってやってるのだろうから上手い。
そんな中で一番興味深かったのは、江戸幕府が京都の発展に寄与したという話。
江戸幕府の力を京都に示すために、焼けた寺社の建て替えにお金を出す。
さらに宗教を管理するため、各宗派の総本山(=京都)にお金が集まる仕組みを作る。
いわば公共事業により人が集まり経済が回り、文化が発展したという。
たまに知る江戸時代のシステムってかなり戦略的。
一方で明治政府は寺社の土地を取り上げた上に、それに管理せず荒地になったと。
現在は、非課税の参拝料(特にライトアップ料金)で潤っているそう。
ある意味、投げ銭システム。
先月読んだ岡本太郎氏の著書が面白かったので、次は自伝的エッセイを。
自己を貫くことを躊躇わない姿勢はカッコイイ。
「安易な生き方をしたいときは、そんな自分を敵だと思って闘う」
「あれかこれかという場合、これは自分にとってマイナスだな、危険だなと思う方を選ぶ」
「世の中うまくやろうとすると、人の思惑に従い、社会のベルトコンベアーの上に乗せられてしまう」
「美は絶対だが「きれい」はあくまで相対的な価値、型にはまり時代の基準に合っていること」
「あらゆるものがシステム化された社会の中で、もし本当に無目的に生きられれば素晴らしい」
人生論、親子論、恋愛論、芸術論。
様々な方向にエネルギーを放っているので、これまた消化が難しい。
・太陽の簒奪者(野尻抱介/ハヤカワ文庫)
異星人とのファーストコンタクトを描いたSF。
観測からコンタクトまで35年がかり、確かに宇宙スケールだとそういうタイムスケジュールになるよなー。
宇宙戦艦といってもロケットにミサイル付けたような程度だったり、そのミサイルも1日前から撃ち込んだり。
スペースオペラというより思考実験的にも楽しめる作品。
惑星間移動するような異星人を設定するということは、人類の未来の可能性を描くことでもあると思いました。